「『春の思い出』といえば、自機は何を思い浮かべますか?」

ウイキョウ:皆様、こんばんは。ウイキョウ・ユキノシタと申します。生まれは東方ですが、幻術を学びにエオルゼアへ参りました。

自ら名乗るのも面映ゆいですが、私どもの世界線では『光の戦士』と称されております。

どうぞ、お見知りおきを。そしてこちらは私の義理の子、ミルラです。

ミルラ:こんばんは~!ミルラ・ユキノシタだよ!

ボクの出身は……うーん、ヒミツってことにしておこうかな。あえて言うなら…『とても遠い所』から、とだけ!

そこであるお方に言いつけられて、シャーレアンからエオルゼアに来て、ウイキョーと一緒に旅をしたんだけど、なんかこう…色々どらまちっく?なコトがあって、ウイキョーの家の子供になりました!

色々な種族目線で世界を旅するために、幻想薬を使って色んなヒトに姿を変えてます!よろしくねー!

ウイキョウ:さて、本日の話題は春の思い出……とのことですが、今回は、少し幅を広げてお話をさせて頂きましょうか。

私が印象に残っていたのは、幼少期の故郷・アジムステップでの『終節の合戦』を終えた季節です。

ご存じの方も多いとは思いますが、アジムステップでは一定期間ごとに周辺一帯の覇権をかけて戦をする風習があります。『戦の季節』になると部族内は段々と高揚と緊張に包まれ、武具の調達や鍛錬、敵情視察、食料や薬草の備蓄に追われる。そして、季節の最後の日に戦が執り行われるのです。

幼い私は拠点で支援に徹していたのですが、開戦から暫くすると、昨日まで食事や狩りを共にした家族……もとい同部族達が重軽傷を負って帰って来ます。目まぐるしく手当てをし、間に合わなかった者を見送り……気づけば時が過ぎて戦の終結の一報が知らされる……という流れが常でした。

命を賭して戦い抜いた者を称えつつ、彼らと入れ替わるように、戦いの云わば『戦利品』のような形で、他部族から連れ去られた男たちがやってきます。彼ら奴隷などではなくあくまで新たな『家族』として扱われるため、次の日からは生活を共にすることになるのです。

ミルラ:ウイキョーは『ブドゥガ族』の出身だよね。だから打ち負かした部族の男のヒト達を浚って、仲間にするんだっけ。

(ウイキョウ、頷く)

ウイキョウ:喪失感と安堵感を胸に、新たな顔ぶれと共に次の季節を迎える。戦好きの者にとっては退屈な時期だったのかもしれませんが、私にとっては心安らげるひとときでした。『新入りさんの中に少しは話が合う人がいるかもしれない』という淡い期待を密かに抱いていたようにも思います。

ミルラ:ウイキョーも、小さい頃は寂しい思い、してたんだよね……

ウイキョウ:まあ、そんな時代もあった、ということです。こうして語ると気恥ずかしいものではありますがね。

さて、私はこれくらいにして。ミルラは……確か以前、「”こちら”へきてから初めて季節というものを実感した」と言っていましたよね。