「自機が冒険してきた中で出会った1番美味しかった食べ物は何ですか?」
ウイキョウ:皆様、こんばんは。ウイキョウ・ユキノシタと申します。生まれは東方ですが、幻術を学びにエオルゼアへ参りました。
自ら名乗るのも面映ゆいですが、私どもの世界線では『光の戦士』と称されております。
どうぞ、お見知りおきを。そしてこちらは私の義理の子、ミルラです。
ミルラ:こんばんは~!ミルラ・ユキノシタだよ!
ボクの出身は……うーん、ヒミツってことにしておこうかな。あえて言うなら…『とても遠い所』から、とだけ!
そこであるお方に言いつけられて、シャーレアンからエオルゼアに来て、ウイキョーと一緒に旅をしたんだけど、なんかこう…色々どらまちっく?なコトがあって、ウイキョーの家の子供になりました!
色々な種族目線で世界を旅するために、幻想薬を使って色んなヒトに姿を変えてます!よろしくねー!
ミルラ:今日は美味しかった食べ物のお話、だね。ボクはね~ウイキョーが作ってくれたゼラスープと、ボーズと、潮汁と、ステップティーと……
ウイキョウ:ミルラ、主催者殿は『一番美味しいもの』と仰っているのですから。一つに絞りませんと。
ミルラ:ええ~!?……でもウイキョーの出してくれる料理はどれも美味しいから一つなんて選べないよ……
ウイキョウ:やれやれ……もっとも貴方の故郷の食生活を考えれば、エオルゼアでの料理が全て美味しく感じるのも無理はないのかもしれませんね。
ミルラ:ウイキョーはどんな料理が好きだったの?
ウイキョウ:私は幼児期はアジムステップ、10代後半の頃は紅玉海の海賊衆の元で暮らしておりましたので、牛肉・羊肉・魚類が好きですね。ただ、そうですね。印象に残っている食べ物を上げるとしたら……あるときに出されたみそ汁と魚の膳…でしょうか。
ミルラ:あるとき?何か特別な行事とか?
ウイキョウ:いいえ。そのような華やかな場ではなく……。
ウイキョウ:あれは私が海賊衆に身を置くようになってから数年のことでした。詳細はこの場で話しきれませんので割愛いたしますが、私はよかれと思った行動が原因で、一人の友人を失い、さらには海賊衆の仲間に怪我を負わせ施設に被害を出してしまいました。その出来事にひどく落ち込んだ私は自ら懲罰房へ閉じこもり、数日飲まず食わずで過ごしておりました。一時は死を考えたものの、以前と変わらず家族のように接してくれた仲間に心を打たれ、私はもう一度生きる決意をしたのです。その思いを伝えるべく、宴会の場にいた頭領の前で気持ちを伝えようとした瞬間……空腹のあまり、腹が凄まじい音で鳴りまして……
ミルラ:すっごいお腹、すいてたんだ!
ウイキョウ:それで、周りに大笑いされて真っ赤になっていた所で出されたのが、最初に話した『膳』です。紅玉海で釣りあげた魚と、具の少ないみそ汁、雑穀と米の飯……。けして豪勢なものではありませんでしたが、空腹にしみて思わず涙が出た覚えがあります。
ミルラ:そっか……料理って、そのものの味だけじゃなく、そのときの思い出とかココロが大きく影響するんだなぁ…